■初めに     2012.09.03

 


よーるーのひーかりがー まーちーをそーめーてくー ぼーくーのなーかまでもー
ちゃちゃららっちゃらら ちゃららちゃららららら
らーらららーらららーらららーらら、らーらららーらららーらららーららー

(中略)

もーおーきみなしじゃー、いーきーられーないー SOきづいーてたー いーつーからーだろおー
みっつ-めらーれーてー なーきーそーなよーるはー きーつーくーだーきーしーめーてーいーたーいー


みなさんこんにちわ。クロサキです。
こーのさいぼうのーひーとーつーひーとつー、きーみーのいーにしゃーるー、きーざーまーれーていくー

ふう、「with−you」はいい曲ですね! むーげんのーそーらーをー、ふーたーりーでみーあーげー

ん? この曲を知らない?

ラクリマの曲ですよラクリマの! 


ん? ラクリマを知らない?



ラクリマっつったら、ラクリマですよ!



そう、La'cryma Christi (以下ラクリマ)です。



La'cryma Christiはロックバンド。ラテン語にするとラクリマクリスティは「キリストの涙」になる。
94年に、現在のメンバー(TAKA(Vo)、HIRO(Gt)、KOJI(Gt)、SHUSE(Ba)、LEVIN(Dr))で結成。97年にシングル「Ivory trees」でメジャーデビュー。
4thシングル「with−you」、5thシングル「未来航路」がスマッシュヒット。09年代後半のヴィジュアル系ブームの時には、「ヴィジュアル四天王」なんて呼ばれていました。(他の四天王はSHAZNA、マリスミゼル、FANATIC◇CRISIS)
04年に結成10周年ライブを敢行。その後、ギターのKOJIが脱退。05年からは4人編成で活動していたが、07年1月20日にその活動にピリオドを打ちました。

ヴィジュアル四天王と言われていますが、彼らの作曲センスと曲の調和性はとびぬけてます。騙されたと思って初期のアルバム3枚を、特に聞いてほしい。特にギターのHIROが作曲する楽曲はどれも素晴らしく、「イスラエル」「Zambara」「Magic Theater」なんて、異次元にトリップしたかのような迫力だし、「Lhasa」なんてこれぞ泣ける名曲だ。



ちなみにワタクシは高校時代からラクリマのファンで…って、この話はあとでいいか。


さて、ワタクシがラクリマの話題を出すと結構な確率で言われること。


「え!? アンタ世代じゃないでしょ!?


そうです。ラクリマの全盛期は97〜00年にかけてでしょう。

そして平成元年生まれのクロサキは当時小学生。

人が音楽に目覚めるのは何歳ぐらいなのかは知りませんが、

当時の小学生のワタクシは、

ドリームキャストソフトの「ソニック・アドベンチャー」にハマり、

ていうか、ソニックの楽曲群にハマり(「Open Your Heart」の最初のカッコよさは異常。未だに大好きです)、

しかしCD買うという頭が無かったので、

中学に上がるぐらいまでは、ソフトに付属されている曲をカセットに録音し、ソニックの曲を延々と聞いていました。 今の若い子って、カセット知ってるのかなぁ……。



なので小学生の頃は、姉がファンだったのでラクリマのラの字である「未来航路」ぐらいは知っておりましたが、興味を持つ持たない以前の話でした。
まぁ、中学に上がったら上がったで奥井雅美をはじめとして、アニソンを延々と聞いていましたし。 (やっぱりカセットで)


まぁ「世代じゃないでしょ?」みたいなことよりも、ラクリマを好きになるきっかけとしてを聞かれるときに、


「『Nigth Walker ―真夜中の探偵―』でも見てたの?」と聞かれた方が個人的にはうれしいのですが。



そんなワタクシに転機が訪れたのは高校のとき。

05年はギターのKOJIが脱退し、自分たちのルーツであるハードロックバンドへとラクリマ自体が回帰していった時期でした。

そこで兄が買ってきた「ZEUS」を聞き……こうなったと!!

聞いた順番としては「未来航路」(小5)→「with-you」(小5)→アルバム「ZEUS」(高2)と、

途中のアルバムやらヒット曲をすべてすっ飛ばし、どこをどうやったらこの順番になるのかと疑いたくなる順番で聞いていきました。(確か「ZEUS」の次に聞いたのが「Magic Theater」(傑作)だった)

ソニック曲がずっと好きだったワタクシにとって、「ZEUS」の出会いは結構衝撃でした。「未来航路」のイメージがとても強かったので、こんなに格好いいストレートなハードロックが出来るんだ、と驚いた覚えがあります。

 

そんな高校2年の夏休みから、ワタクシのラクリマ漬けの毎日が始まったわけです。

「Zambara」「Magic Theater」「GUM」の破壊力にはまり、

「南国」「Ivory trees」「雪になって消えた二人」の普遍性に癒され、

「Lhasa」「Lime rain」「STAY…」等の切なさに打たれ。

それぞれのアルバムでこれだけ違うカラーが出せるものかと驚愕し、

むしろ一曲一曲のクオリティの高さに脱帽し、

ライブDVDを見て、「こいつらの指の動き変じゃね?」と固まり、

早い話、一発でファンになりましたと。


ただ、もう98年の「未来航路」の頃に、すでにラクリマには出会ったいたということを考えると、この空白の7年間を返してくれと思わないでもないです。


何であの時にもっとはまっとかなかったんだ! と。


まぁ、でも、私の友人のラクリマファンも、初めて聞いた曲がカラオケでの「Zambara」(歌、クロサキ)でしたからね。きっかけがTAKAの歌声ですらなかったのにファンになった経歴の子もいるから、どこでどうファンになるか本当にわかりません。



高校二年の夏休み明け。
こんなに音楽にはまったのは奥井雅美以来の事だったので、当時一緒に登校していた友人に話してみたところ、


友人「クロサキは最近何聞いてるー?」

クロサキ「うん、ラクリマクリスティ聞いてる!(ドヤ)」

友人「うわー超なつかしー! まだいたんだー!!? ってーか今、あたしレミオ超聞きたくって―!! てーか、ちょーレンジがサイコーでぇー!」


…………。


…………………。


……………………………このちくしょうめが!!!



レミオロメン? オレンジレンジ? ………………知らぬ!!
(けしてレミオロメンとオレンジレンジを否定しているわけではありません)


みんなにラクリマの話題降るとそんな反応しか返ってこないから、こないだカラオケでスピッツ歌った後輩に「スピッツってまだ活動してたの?」って超失礼なこと聞いちゃったじゃないか!


いいですか? いいですか!!? ラクリマは素晴らしいんですよ!!


確かにラクリマは、

「今でもヴォーカルの顎割れてるの?」と元バンギャ(今はBUCK−TICKしか行ってないらしい)のお姉さまに言われたりするけれど!

「歌詞イミフー」とか言われてたりするけれど!!

「ヴォーカルの声無理ー!」とか言われたりするけれど!!!


でもラクリマは素晴らしいんですよ!!


歌詞が意味不だと? そこがいいんじゃないか!!!

「広がる未来 ときめいたなら カレンダーにチェック」とか!

「初めて過ごした朝が 白夜の鳥カゴの中で回り続けているよ」とか!

「この細胞の一つ一つ君のイニシャル刻まれていく」とか!

「風林火山な恋の行方も〜」とか!

遠く近い国の偉い人が子供たちにミサイルを磨かせてるとか!


「罪深きHeaven」とか!!!


ほかにどのバンドがこんな歌詞かけるんだ! 


TAKAの歌詞に対抗するには、

「餓えたベッドで夜ごとあなたに似た子を宿すまで
(Janne Da Arc、シスター)とか、

エド・ゲインにおめでとうって言われたよなんだかうれしくって純銀のバターナイフを太陽に照らしてみたよ」
(the Pumpkin Head、エド・ゲインにおめでとうって言われた。)とか、


このぐらいの破壊力が必要でしょうに!


ヴォーカルの声が無理だと? あの声を支えている楽器隊こそ素晴らしいんじゃないか!!!

つうか、あの楽器隊には、TAKAのハイトーンからファルセットまでのアメージングヴォイスじゃないとダメなんですよ!!

大体私がラクリマの話題降ると、
「知らん」「なつい」的な反応しか返ってきません。ここ数年でいい加減慣れましたよ、本当に。

しかし。


09年にKOJIを含めて一夜限り復活し、

と思ったら翌年東京を中心にツアーを行い、

再び活動を休止したなと思ったら、12年にセットリストが全て違うライブツアーを敢行。
(セットリストが全て違う、というところがミソだ)


ということはですよ?


今こそ! 今こそラクリマを再び知らしめる時!!


今こそ! 今こそラクリマが求められる時!!!



ちょっとだけ真面目なことを言うと、好きになる音楽に世代や流行は関係ないとワタクシは思っています。


ワタクシが好きになったのがLa'cryma Christiで、オレンジレンジではなかった。それだけのお話です。



ですが、もし聞いたことがないという方は是非一聴していただきたい、と心の底から思っています。



そんなわけで、ネットの片隅からLa'cryma Christiについて書いていきます。




2.に続く

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